医療従事者コンテンツ
シングルユース生検針SecureFlex™の使用経験
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公益財団法人 がん研究会有明病院 消化器センター 肝胆膵内科
三重 尭文 先生 笹平 直樹 先生
01FNB針に求められる性能
胆膵内視鏡による診断において、EUS-FNA/FNBは中心的な役割を担っている。近年、各企業から様々な工夫が施された穿刺針が販売されており、特に組織診断を行うことを目的としたEUS-FNB針の普及率が上昇してきている。理想的なEUS-FNB針とは、内視鏡が高度に屈曲している状況でも穿刺針の出し入れがスムーズであり、消化管壁および病変を穿刺する際の針の抵抗が小さく、EUS上の視認性が良好であり、かつ最低限の穿刺回数で診断のために十分な検体採取量を確保できる穿刺針である。EUS-FNA/FNBが普及してきた当初は、良悪性の診断能および安全性に重点が置かれていた。しかし近年では遺伝子パネル検査が利用可能となり、特に使用可能な治療薬が限られている胆膵悪性腫瘍において、その重要性が増している。そのため現在では、遺伝子パネル検査に提出可能な量の検体を採取でき、かつ安全性や操作性を維持したEUS-FNB針が求められている。
02穿刺針の選択基準
・穿刺部位
十二指腸からの穿刺を要する病変に対しては、操作性の観点から細径の穿刺針が選択されることが多い。また、血管を回避し出血リスクを低減する観点からも、細径の穿刺針が好まれる。近年、各種穿刺針の検体採取能が向上しており、特に22Gの穿刺針における良悪性の診断能に関しては十分であることがほとんどである。また、胆嚢病変や胆管病変、あるいはスコープのアングルの影響により穿刺が困難な病変では、25Gの穿刺針が選択されることもある。
・検体採取量
組織診断での遺伝子パネル検査など、多くの検体量の確保が必要な場合には、19G針およびFNB針の有用性が報告される1)。血液検体での遺伝子パネル検査と比較して、組織検体での遺伝子パネル検査では遺伝子異常の検出率が高く、組織採取が可能な症例においては組織検体での遺伝子パネル検査を行うことが推奨されている。しかしながら、EUS-FNA/FNBでは遺伝子パネル検査に十分な検体量を採取することが困難な場合もしばしば経験される。特に膵癌において、術後再発症例においては手術検体を利用した組織検体での遺伝子パネル検査が可能であることが多いが、一方で手術適応とならない局所進行切除不能膵癌や遠隔転移を伴う切除不能膵癌においては十分な検体量の確保が困難な場合も少なくない。可能な限り検体採取量を増やすためには、19Gの穿刺針を用いたEUS-FNBが望ましい。胃内からの穿刺の際は穿刺時のスコープアングルが比較的緩やかであるため、太径の穿刺針でも問題なく穿刺が可能な場合が多い。そのため、胃内から穿刺が可能な切除不能膵体尾部腫瘍では、19GのFNB針を積極的に使用することが検討されうる。また比較的容易かつ安全な穿刺が可能であれば、十二指腸からの穿刺が必要な病変においても19GのFNB針の使用は検討されうる。
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