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ITknife 2を用いた胃ESD、ITknife nanoを用いた食道ESDの基本手技

  • 神奈川県立がんセンター 消化器内科 滝沢 耕平 先生
  • 神奈川県立がんセンター 消化器内科
    滝沢 耕平 先生

    略歴 
    1999年3月 札幌医科大学医学部 卒業
    1999年4月 札幌医科大学 第四内科 医員
    2003年5月 国立がんセンター中央病院 内視鏡部 研修医
    2004年6月 国立がんセンター中央病院 内視鏡部 レジデント
    2007年4月 静岡がんセンター 内視鏡科 副医長
    2012年2月 米国Mayo Clinic、 Postdoctoral Research Fellow
    2013年4月 静岡がんセンター 内視鏡科 副医長(復職)
    2014年4月 静岡がんセンター 内視鏡科 医長
    2021年3月 慶応義塾大学大学院医学研究科博士課程修了(学位取得)
    2021年4月 交雄会新さっぽろ病院診療部長、内視鏡センター長
    2021年10月 札幌医科大学 客員教授(兼任)
    2024年4月 神奈川県立がんセンター 消化器内科部長

はじめに

ESDは今から約30年前にITknife electrosurgical knifeを用いた胃ESDから始まりました。2002年に販売開始となったITknifeは、2007年にはITknife2™ electrosurgical knifeへと進化を遂げ、2012年には食道や大腸用にITknife nano™ electrosurgical knifeがリリースされました。現在は先端系やハサミ系など様々なESDデバイスが存在しますが、ITknifeは唯一無二の存在として今なお輝きを放っています。本冊子では、実際の症例に即して、ITknifeを用いた胃食道ESDの基本手技について解説します。

胃食道ESDに使用するITknife

私自身は、食道ESD全例でITknife nanoを使用し、胃ESDでもほぼ全例でITknife 2を使用しています。ごく稀にFornixの症例などでITknife nanoを選択することがあるくらいです。ITknife系の最大の特徴は先端に絶縁のセラミックチップがついているため、筋層に対峙した際にもスパークが筋層方向に飛びにくいということです。初代ITknifeの頃には横切開が弱点と言われていましたが、セラミックチップの背面にITknife 2ではベンツマーク型、ITknife nanoでは小型円盤型のショートブレードが取り付けられたことにより、横方向を含め格段に切開性能や凝固止血能が向上しました。また、ショートブレードに引っかけてHookKnife™ electrosurgical knifeのような引き切りを行うことも可能です。

  • 図1 ナイフ先端部

製品名

ITknife nano

ITknife2

型式

KD-612L

KD-612Q

KD-611L

適応チャンネル径

2.8mm 以上

有効長

1650mm

1950mm

1650mm

チップ外径

1.7mm

2.2mm

ブレード長

3.5mm

4.0mm

図2 製品仕様

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