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EndoBRAIN-EYE導入後のデータから見えたADR向上と経済的メリット
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医療法人紀の国会 和田胃腸科医院 副院長 和田 祥城 先生
保険加算を機にEndoBRAIN-EYEを導入頂いた背景から、導入後に感じた見逃し抑制等の臨床的なメリット、また、導入前後のADR比較による経済的メリットについて実臨床データを用いてわかりやすく紹介頂いております。
#EndoBRAIN-EYE #AI #EVIS X1 #ENDOCUFF VISION
和田胃腸科医院には、和歌山市や近隣地域のみならず、紀ノ川を越えた大阪府の泉北・泉南方面からもその実績や評判を頼りに多くの患者さんが集まります。大腸内視鏡検査数が年間平均1000件を超すエキスパートがEndoBRAIN-EYEを導入した背景とは。導入後に見えてきたメリットとは。副院長の和田祥城先生にお話しをうかがいました。
01検査の質の担保が期待できる
私が研鑽に励んでいた昭和大学横浜市北部病院消化器センターでは、後にEndoBRAINシリーズとして実を結ぶこととなるAIによる内視鏡診断支援の研究・開発が行われており、私自身も外部有識者として関わりを持っていたことから、AIによる内視鏡診断支援には早い段階から可能性を感じていました。導入を検討した要因で特に大きかったのが、内視鏡検査の質の担保が期待できる点です。加齢によるパフォーマンスの低下や身体的・心的コンディションの差による検査への影響の抑制、培ってきた診断力の高レベルでの維持、このような期待から導入の検討を始めました。EndoBRAIN-EYEはトロリーに搭載するユニットが1つ必要なだけで、新たにモニターを造設する必要もありません。ローンチ以降アップデートを重ねており臨床性能も日々向上しています。そんな中、EndoBRAIN-EYEが診療報酬の加算対象になった*ことが後押しとなり、2024年3月、導入に至りました。
*厚生労働省より2024年3月5日に発表された令和6年度診療報酬改定にてK721内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の注3として「病変検出プログラムを用いて実施した場合は、病変検出支援プログラム加算として、60点を所定点数に加算する」ことが明記されました。
02従来の検査との違いはない
当院は年間平均1000件超の大腸内視鏡検査を実施しています。和歌山市をはじめ近隣自治体や企業健診の免疫便潜血検査(fecalimmunochemicaltest;FIT)で陽性や要精密検査判定となった方、症状を訴える方など様々ですが、ほぼ全例でEndoBRAIN-EYEを使用しています。使用スコープはオリンパス製CF-XZ1200とPCF-H290Zです。検査の前処置や手順、使用機器、鎮静や挿入法に従来の検査との違いはなく、挿入して盲腸に到達したらボタン操作ひとつでEndoBRAIN-EYEを起動し、抜去しながら観察するだけです。抜去時間も従来と変わらず平均9分程度です。観察は残渣の影響が少なく、コントラストが強調されるTXI™モードのモード1で行っています。通常はWavyキャップを装着していますが、当院での検査が初回の方や便潜血陽性の精密検査の方には、フレキシブルアーム付き先端アタッチメント「ENDOCUFFVISION™」を装着しています。
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