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アドバンストバイポーラを用いたTLH ~POWERSEALの使用経験~
はじめに
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近畿大学奈良病院 関山 健太郎 先生
POWERSEALを用いたTLHの手技解説レポートになります。
子宮全摘術のトレンド
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e-Stat 社会医療診療行為別統計から子宮全摘術のトレンドを知ることができる。
コロナ禍前後の2019年6月と2023年6月を比較すると、良性・悪性ともに子宮全摘術の総数は増加している。良性腫瘍に対する子宮全摘術に目を向けると、腹腔鏡手術とロボット手術が増加し開腹手術が減少している。2019年の時点では開腹手術が最多であったが、2023年には腹腔鏡手術の数が開腹手術の数を大きく上回っている。悪性腫瘍に対する子宮全摘術に目を向けると、腹腔鏡・ロボットによる子宮体癌手術が増加している。良性・悪性ともにロボット手術の件数の増加率が大きいものの、総数においては従来の腹腔鏡手術(TLH)の件数が大部分を占めている。一般婦人科医にとってもTLHを安全に遂行する能力は必要不可欠となってきている。 -
TLHにおけるアドバンストバイポーラーの役割
TLHにおいて、アドバンストバイポーラーは極めて有用なエネルギーデバイスであり、多くの施設で使用されている。産婦人科内視鏡技術認定医のTLHビデオ審査において、傍子宮頸部組織の結紮に対する加点が廃止されたが、これは実臨床におけるアドバンストバイポーラーの進化と普及を反映したものであると考えられる。つまり傍子宮頸部組織の動静脈をアドバンストバイポーラーで安全に処理するための手術手技が普及し、これが多くの婦人科医に受け入れられていると考えられる。各社から様々なアドバンストバイポーラーが出されているが、7mmまでの血管をシーリングして切断できるという性能については共通している。一方で以下の点では少しずつ違いがある。ハンドルの形状とサイズ、先端の開き方(片開き、両開き)、先端部分の長さと形状、組織把持力、ラチェットの有無、凝固出力ボタンの位置、切開のためのトリガーの硬さ、軸の回転性能、コーティング性能(シーリングした際に組織が貼り付かない)、価格(ジェネレーターを含む)など。安全で効率的な手術を遂行するためには、自分自身の手の一部となって快適に使うことができるアドバンストバイポーラーを選択することは重要である。
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