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膵体尾部癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除(Lap-modified RAMPS) 膵癌に対するLDPにおけるHICURA鉗子とTHUNDERBEATの有用性
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神戸大学医学部附属病院 外山 博近 先生
THUNDERBEAT TypeSと手術用鉗子HICURAを使用した腹腔鏡下膵体尾部切除の手術手技ならびに製品の適正使用についてご解説頂いております。
はじめに
2017年に膵癌(浸潤性膵管癌)に対するリンパ節郭清を伴う腹腔鏡下膵体尾部切除が保険収載され、経験が蓄積されつつあるが、特に膵体部癌では、脾動静脈や総肝動脈、門脈といった重要血管が近接するため、難易度が高い。これらの重要血管との剥離は根治切除の可否を決めるCritical pointであるが、損傷すれば重大な結果を招く可能性もあり、愛護的な剥離とファインな鉗子を用いたピンポイントの剥離の使いわけがキーポイントとなる。我々が標準的に行なっているLap-RAMPS(Radical antegrade modular pancreatosplenectomy)の要点を解説する。
HICURAの特徴と利点
HICURAは手術のさまざまなシーンに合わせたラインナップを有しており、また、ハンドルの指への高いフィット感と軽いローテーション機構により、繊細かつ安定した操作が可能で、長時間の使用でも疲労感が少ないことから、当院でもHICURAを採用している。膵手術では、時に胃や十二指腸を把持することもあるが、術者の左手や助手による大きな展開にはクローチェ(開窓型把持鉗子)を用いており、ジョーにかかる力を細かく感じることができ、柔らかくかつしっかりと把持することが可能である。また、血管周囲、神経叢の剥離時など、精緻な操作を要する場面では、先端で正確に把持できるマンチーナ(開窓型左手用把持鉗子)が有用である。剥離鉗子は、先端の視認がしづらい場面や比較的疎で大きな場面の剥離には先端が鈍にデザインされているティアドロップ(メリーランド型剥離鉗子)を、血管周囲や神経叢剥離、脾静脈の細かい枝の剥離などには先端がファインでピンポイントで剥離できるナターシャ(メリーランド型フィンガータイプ剥離鉗子)と使い分けることで、安全かつ正確な剥離が可能となる。
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