• Alt tag Alt tag

    一歩進んだ内視鏡のメンテナンス現場でできる「ひと工夫」を広げる! 院内で始める「故障予防勉強会」ガイド

    医療機器の取扱いに関する“気になること”や“トレンドの話題”などを、コラム記事としてお届けいたします

第5回:現場でできる「ひと工夫」を広げる!院内で始める「故障予防勉強会」ガイド

内視鏡が故障すると、修理費の増加だけでなく、検査の延期により患者さんに迷惑がかかる可能性があります。こうした事態を防ぐためには、故障予防のポイントを院内で共有し、日常業務に定着させることが重要です。本稿では、故障予防の意識を醸成し浸透させるために、院内で「故障予防勉強会」を実施する際の手順やポイントを紹介します。

本稿について
この記事は内視鏡の現場運用に関する一般的な実務知見と、公開されているメーカー資料や過去の修理事例などをもとに作成しています。学術論文のようなエビデンス提示を目的とするものではなく、現場で取り入れやすい注意点や勉強会の進め方を具体的に示すことを目的としています。


院内故障予防勉強会の進め方

内視鏡の故障を減らすには、院内で故障予防のポイントを共有し、日々の取り扱いを改善していくことが重要です。院内マニュアルの整備に加え、現場ですぐ実践できる「ひと工夫」をテーマにした勉強会が有効です。勉強会を計画・実施する際に抑えておきたいポイントは次のとおりです。

●目的の明確化:修理件数や修理費用の抑制、検査中止の防止、機器取扱スキルの維持・向上など、達成したい成果を明確にする。
●テーマ設定:「一般的な取り扱いの習熟」「特定故障への対策」「新機種導入時の操作周知」など、具体的なテーマを設定する。
●対象者の選定:日常的に内視鏡を扱う医師、看護師、臨床工学技士、洗浄スタッフを中心に、内容によっては事務や管理層も含める。
●開催頻度とタイミング:定期開催が望ましい。目安は年1〜2回。
 ※人事異動や新スタッフ入職、新機種導入時などのタイミングに合わせると効果的。
●形式:座学と実機ハンズオンを組み合わせ、参加者間の意見交換や振り返りの時間を設ける。
●効果測定:故障件数の月次モニタリングや参加者アンケートなどで成果を確認する。


勉強会成功のポイント:実例・映像・フォローアップを重視する

  •  実際の故障事例や操作映像を用いて「なぜ故障したか」を具体的に示すと、参加者の理解が深まり、再発防止につながります。また、勉強会で共有した内容は院内マニュアルに反映し、定期的にブラッシュアップしましょう。
     さらに、現場スタッフから事務・経営層に至るまで故障予防の重要性を共通認識として持つことが、勉強会の継続と効果維持には重要です。修理費用削減などの効果を見える化すると、継続実施のための体制整備に役立ちます。


施設運用に合わせた勉強会内容の調整と外部知見の活用

勉強会の内容は施設の運用状況に合わせてカスタマイズすると効果的です。院内だけで対応が難しい場合は外部の知見を活用するのも有効です。例えば、他施設との比較データや修理経験に基づく高度なトラブルシューティング、機種ごとの注意点などはメーカー等の支援が役立ちます。保守契約がある施設では、以下のような支援を受けられる場合があります(例:メーカー提供の支援)。

  • ●製品知識に基づく講義と実機を用いたハンズオン
    ●故障傾向や修理実績に基づく分析・アドバイス
    ●施設ごとにカスタマイズした勉強会テーマの提案

  • (注)左記は一例です。支援内容や対応の可否、費用負担の有無はメーカーや契約状況、依頼内容により異なります。詳細は各メーカーの窓口や保守契約担当にご確認ください。まずはメーカー担当者へ相談することをおすすめします。


まとめ

  • 日常のちょっとした取り扱い改善を院内で共有することは、故障予防だけでなく経営面での改善にもつながります。まずは院内で実施可能な勉強会を始め、必要に応じてメーカーや外部の知見を活用し、テーマ・資料・演習を施設の運用に合わせて調整していきましょう。

     

    【企画・編集 日経メディカル開発】


PICK UP
Image alt tag

保守契約のご案内

「安心・安全な医療環境の維持」「機器の安定稼動とアップタイム向上」「お客様へのスピーディーな対応」を柱とする理念をかかげるオリンパスは、ご施設様のさまざまなご要望にお応えする、プラン選択型サービス契約「OLYMPUS ENDO CARE」をご用意しました。

Image alt tag

Contact

製品のデモ依頼やWeb面談など、
各種お問い合わせはこちらからお願いします。

遷移先ページは学術情報を含みます