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鳥谷 洋右 先生
岩手医科大学 内科学講座 消化器内科分野
EVIS X1 基本設定情報
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BAI-MAC:ON
WLI:B8
NBI:B8
TXI:mode 2 / レベル 高
NBI+TXI:レベル 高
症例情報
使用スコープ:GIF-1200N
症例初見:胃体下部小彎, 0-Ⅱa, tub1, 15mm, cT1a
観察部位:胃体下部小彎
患者情報:72歳男性
既往歴:慢性閉塞性肺疾患
症例画像
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白色光観察①(中遠景)
強調設定:B8
白色光観察:体下部小彎に約15mm大の褪色調を呈する平坦な病変を認める。病変辺縁は一部で不明瞭である。
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白色光観察②(近景)
強調設定:B8
白色光観察:反転し近接観察すると、病変は褪色調を呈する平坦隆起型(0-Ⅱa)病変として認識される。病変左側(前壁側)の一部に淡い発赤を認める。
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NBI観察①(中遠景)
強調設定:B8
NBI観察:病変は周囲粘膜と比較して褪色調を呈し、白色光観察で認めた淡い発赤部に一致してbrownish areaを認める。
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NBI観察②(近景)
強調設定:B8
NBI観察:近接観察では病変の表面構造を観察できるが、一部に構造の不鮮明な領域を認める。
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NBI+TXI観察① (中遠景)
切替前 NBI強調設定:B8
NBI+TXIレベル:高
NBI+TXI観察:NBI単独観察と比較して、相対的に病変境界はより明瞭に描出される。
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NBI+TXI観察② (近景)
切替前 NBI強調設定:B8
NBI+TXIレベル:高
NBI+TXI観察:近接観察では病変境界に加え表面構造もより鮮明に観察される。
症例動画
症例は72歳男性、スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査を施行した。胃内を十分に洗浄後、観察を開始した。萎縮粘膜を背景に、体下部小彎に褪色調を呈する平坦隆起性病変(0-Ⅱa)を認めた。全体のスクリーニング観察終了後、質的診断を目的として病変の詳細観察を行った。呼吸性変動の影響を軽減するために反転し、近接観察を行った。まず病変を愛護的に洗浄した後、白色光観察にて病変境界および空気伸展の有無を評価した。次いでNBI観察に切り替え、病変範囲の確認に加え、表面構造を観察し質的診断を進めた。さらにNBI+TXIモードで観察すると、NBI単独と比較して病変境界および表面構造がより鮮明に描出される印象であった。
全体コメント
HP除菌後、スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査を施行した。白色光観察では、萎縮粘膜を背景に胃体下部小彎に約15mm大の褪色調を呈する平坦病変を認めた。病変辺縁は一部でやや不明瞭であった。反転し近接観察を行うと、病変は平坦隆起型(0-Ⅱa)病変として認識され、左側(前壁側)の一部に淡い発赤を認めた。NBI観察では、病変は周囲粘膜と比較して褪色調を呈、白色光観察で認めた発赤部に一致してbrownish areaを認めた。近接観察では表面構造は概ね観察可能であったが、一部に不鮮明な領域を認めた。さらにNBI+TXIモードでは、NBI単独観察と比較して相対的に病変境界がより明瞭に描出され、軽度不整を伴う表面構造がより鮮明に観察された。以上の内視鏡所見より、胃体下部小彎、0–Ⅱa、15mm、cT1aの早期胃癌と診断した。生検病理診断はtub1であった。
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