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蓑田 洋介 先生
九州大学病態制御内科学/光学医療診療部
EVIS X1 基本設定情報
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BAI-MAC:ON
WLI:A7
NBI:B8
TXI:mode 2 / レベル 中
NBI+TXI:レベル 中
症例情報
使用スコープ:GIF-1200N
症例初見:ドット状血管を伴う早期食道癌
観察部位:胸部上部食道
患者情報:70代男性
既往歴:早期食道癌
症例画像
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白色光観察①(中遠景)
強調設定:A5
白色光非拡大観察では画面全体にピントがあった画像であり、鮮明な印象である。食道左壁に周囲正常粘膜と比較してやや粗造な粘膜を認める。
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NBI+TXI観察(中遠景)
切替前 NBI強調設定:B8
NBI+TXIレベル:中
食道左壁に管腔の1/3-半周をしめるBrownish areaと血管構造が目立つ領域を認める。
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NBI+TXI観察(近景)
切替前 NBI強調設定:B8
NBI+TXIレベル:中
腫瘍部のドット状血管を非拡大で明瞭に視認することができる。
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NBI+TXI観察(中遠景)
切替前 NBI強調設定:B8
NBI+TXIレベル:中
咽頭部全体を明瞭に観察できる。
症例動画
食道ESDの既往がある症例。スクリーニング内視鏡で病変が指摘された。
NBIで観察すると、食道全体の粘膜は小さなBrownish areaが散在しており、まだら食道であることが想定される。またDA35cmに食道右側壁にESD後の瘢痕が確認される。DA20cmの左側壁にはBrownish areaに加え血管構造が目立つ領域があり、領域性がある。NBI-TXIモードで近接すると非拡大の内視鏡所見でもドット状の血管を視認可能で、早期食道癌であることが推定される。
全体コメント
70代男性。食道ESDの既往があり定期フォローアップのスクリーニング内視鏡で病変が指摘された。WLI非拡大観察では胸部上部食道に血管透見性が低下した領域を認める。同部位はNBIならびにNBI+TXI観察でBrownish areaとして見えるだけでなく、非拡大の観察でも血管構造がより強調され腫瘍部の血管を、極細径内視鏡であっても食道学会分類のTypeB1血管であることが推定できる。最終診断 0-IIc, 30mm, 早期食道癌, EP-LPMと評価した症例であり、NBI+TXIはNBI単独と比較して血管構造が明瞭となることから、より精度の高い診断に貢献できる可能性があるものと思われる。同時に咽頭の観察においてもNBI単独より血管がより明瞭に視認される。
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