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EVIS X1 Case Report ERCPにおけるTXIの有用性:十二指腸主乳頭開口部の視認性向上とCannulation成功率への寄与

  • 埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 水出 雅文 先生

    胆膵内視鏡領域における「EVIS X1」の可能性についてご報告をいただいております。十二指腸主乳頭開口部の視認性向上に関するTXIの有用性を中心に言及いただいております。

はじめに

 オリンパス製新型内視鏡システム「EVIS X1」は、TXI(構造色彩強調機能):TeXture and color enhancement Imaging、RDI(赤色光観察):Red Dichromatic Imagingという機能が加わり、観察性能の向上が期待されている。RDIはRed、Amber、Greenの狭帯域光を用いた独自の画像強調観察技術であり、ESD施行時におけるRDIの有用性が既に報告されている。
 一方、胆膵内視鏡領域における「EVIS X1」の評価は十分なされていないのが現状である。今回、当院に於いて「胆膵内視鏡領域におけるEVIS X1の可能性」を検討した。ここでは、「十二指腸主乳頭開口部の視認性向上に関するTXI の有用性」を中心に報告する。

EVIS X1/TXI(構造色彩強調機能)

 最初に、十二指腸乳頭部腺腫同一症例を光源装置「EVIS LUCERAELITE」、「EVIS X1」を用いて観察した画像を提示する(図1)。
 「EVIS X1」は5色のLEDを搭載しており、キセノン光源「EVISLUCERA ELITE」が持つ光の波長帯域をカバーすることで、白色光のコントラスト向上や良好な色再現性を実現。「新プリフリーズ機能」による撮影時のハレーション低減によって、鮮明画像の選択も可能となり、「新ノイズリダクション機能」によるノイズ低減(特に暗部ノイズ)も加わることで、「EVIS LUCERA ELITE」(図1 A/B)よりも綺麗な画像が映し出されます(図1 C/D)。
 「EVIS X1」のTXI (構造色彩強調機能):TeXture and color enhancement Imagingは、スクリーニングに影響を与える①構造、②明るさ、③色調に着目した画像処理機能であり、白色光による入力情報を「構造画像」と「明るさ成分」に分解し、各々を画像処理技術にて最適化後に統合(TXI Mode2)。更に、「色調」の強調を加え(TXI Mode1)、微細な色調変化を認識しやすくすることで、病変の早期発見をサポートする機能です。
 TXI のModeとしては、「色調」に強調が加えられていない、白色光に近い色味となるMode2(図1 E)と「色調」の強調が加えられることで、明るい赤色や青色、黄色を際立たせる Mode1(図1 F)が存在します(背景の消化管粘膜は青白くみえる)。Mode1では、使用当初に目の疲れを感じることもあり、より白色光に近いMode2への切り替えを併用することも選択肢である。

図1 「十二指腸乳頭部腺腫同一症例:各種光源・Modeによる観察」 

  • A/B.「EVIS LUCERA ELITE」による白色光/NBI観察

  • C/D.「EVIS X1」による白色光/NBI観察:A/Bと比べ,画像は鮮明化,視野全体の明るさも改善されている

  • E. TXI Mode2 観察:白色光に近い色味で,粘膜面の凹凸構造が明瞭化している
    F. TXI Mode1 観察:粘膜面の凹凸構造の明瞭化に加え, 発赤領域と白色領域の鮮明化

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