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消化管術後例における胆膵内視鏡治療の基本~ショートシングルバルーンを用いた手技の解説~

はじめに

  • 東京医科大学消化器内科 糸井 隆夫 先生、殿塚 亮祐 先生、東邦大学医療センター大森病院 岡野 直樹 先生

    術後再建腸管ERCPの手技の基本とコツについてご執筆いただきました。

Intact papilla : 胃切除後Roux-en-Y法・胆管切除後Roux-en-Y法・Billroth-II法

  • 東京医科大学 消化器内科
    糸井 隆夫 先生(左)
    殿塚 亮祐 先生(右)

Ⅰ事前準備

 術前画像で結石の大きさ、個数や狭窄の部位等、目的を明らかにし、必要な処置具の準備の参考にする。
 Roux-en-Y吻合(R-Y)症例、Billroth-II再建(B-II)症例にかかわらず、可能な限り前情報として、施行された術式を確認しておく。前者は、Y脚までの長さやY脚の吻合形式(端側・側々吻合)を、後者は胃空腸吻合形式(順行・逆行性)やBraun吻合の有無の情報を得ておくことが望ましい。

術前画像での確認(処置具の準備のために)

● 結石の大きさや個数

● 狭窄の部位 など

施行された術式の確認

R-Y症例

● Y脚までの長さ

 

● Y脚の吻合形式(端側・側々吻合)

B-II症例

● 胃空腸吻合形式(順行・逆行性)

 

● Braun吻合の有無

Ⅱ実施環境(使用機器・鎮静方法・体位)

●  使用機器 (図1)

 ショートタイプシングルバルーン(sSBE)施行にあたっては、小腸内視鏡(SIF-H290S)とそれに接続可能な最新のビデオスコープシステム(EVIS LUCERA ELITE)およびsSBE用のスライディングチューブ(ST-SB1S)、バルーンコントロールユニット(OBCU)が必要となる。
 内視鏡の送気には可能な限り炭酸ガス(CO2)を用いるのが望ましい。また、好みに応じて先端アタッチメントを予め装着しておく。

●  鎮静方法と患者体位

 当科では、鎮痛剤としてペンタゾシン(ソセゴン)を、鎮静剤としてフルニトラゼパム(サイレース)を用いている。
 体位はスコープの挿入から胃・食道空腸吻合部あるいは幽門輪までは左半側臥位で、それ以降はレントゲン上での位置関係の把握が容易な腹臥位で行っている。

図1 使用機器

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