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    医療従事者向けコンテンツ

    NBI+TXI Clinical Library

  • 学校法人日本医科大学 日本医科大学付属病院 消化器・肝臓内科 秋元 直彦 先生
  • 秋元 直彦 先生

    学校法人日本医科大学 日本医科大学付属病院 消化器・肝臓内科

EVIS X1 基本設定情報

  • EVIS X1
  • BAI-MAC:ON
    WLI:A8
    NBI:B8
    TXI:mode 1 / レベル 中
    NBI+TXI:レベル 中

症例情報①

使用スコープ:CF-XZ1200I
症例所見:IIa+Is, A/C, 6mm, JNET 2B, tubular adenoma, high grade
観察部位:上行結腸
患者情報:貧血スクリーニング
既往歴:特になし


症例画像

  • 白色光観察(中遠景)
    強調設定:A8

    図1

    白色光非拡大観察では、上行結腸のBauhin弁より2襞肛門側に比較的小さいが境界明瞭な扁平隆起を認めた。遠景では週胃粘膜と色調の差は認めない。

  • NBI観察(近景)
    強調設定:B8

    図2

    NBIの近景観察では、病変中央に小さな隆起を認め、IIa+Isの形態を呈していた。

  • TXI観察(近景)
    強調設定:A8

    図3

    TXI mode1の近景では、中央部と周囲の色調の差が観察される。

  • NBI観察(弱拡大)
    強調設定:B8
     

    図4

    NBIの弱拡大では、vessel pattern不整でJNET type2Bと診断。

  • NBI+TXI観察(弱拡大)
    切替前 NBI強調設定:B8
    NBI+TXIレベル:中 

    図5

    NBI+TXIの弱拡大では、血管構造がNBI時より詳細に観察される。

症例情報②

使用スコープ:CF-XZ1200I
症例所見:IIa, T/C, 10mm, JNET 2B, tubular adenoma
観察部位:横行結腸
患者情報:FIT陽性のCSで指摘のあった腫瘍を切除目的に紹介受診
既往歴:特になし


症例画像

  • 白色光観察(中遠景)
    強調設定:A8

    図6

    白色光観察では、周囲と比較して病変部は発赤調粘膜となっている。

  • NBI観察(中遠景)
    強調設定:B8
     

    図7

    NBIの中遠景では、比較的明瞭にbrownishな境界が観察され、NICE type2相当の不整な構造が観察される。

  • NBI+TXI観察(弱拡大)
    切替前 NBI強調設定:B8
    NBI+TXIレベル:中 

    図8

    NBI+TXIの弱拡大観察では、血管構造が強調されて観察される。

  • NBI観察(拡大)
    強調設定:B8
     

    図9

    NBI拡大観察。JNET分類は、vessel pattern不整、Surface pattern不整でJNET 2Bと診断した。

  • NBI+TXI観察(拡大)
    切替前 NBI強調設定:B8
    NBI+TXIレベル:中

    図10

    NBI+TXIの弱拡大では、vessel patternおよびSurface patternがNBI時より強調され詳細に観察される。


症例動画

貧血精査目的で施行したCSにて、上行結腸にIIa+Is, 6mm, IIa+Isの病変を認めた。 Water jetで愛護的に洗浄後、観察を開始する。 WLI、TXI、NBI、NBI+TXIで観察。呼吸性変動がやや強い部位で病変が小さく、focusは合わせにくかったが、呼吸性変動のタイミングに合わせて中遠景から弱拡大、および拡大観察を行った。NBI拡大拡大ではJNET分類は、vessel pattern不整、Surface pattern不整でJNET 2Bと診断した。NBI+TXI観察では、vessel patternおよびSurface patternがNBI時よりやや強調された。


全体コメント

本症例提示では、上行結腸の比較的小型のIIa+Is病変(動画症例)および横行結腸のIIa病変の2病変を提示した。いずれも白色光観察では比較的目立ちにくい所見であったが、NBI観察により境界の明瞭化やbrownish areaの描出が可能であり、さらに拡大観察にて両病変ともにvessel patternおよびsurface patternの不整を認め、JNET type 2Bと診断した。


特にNBI+TXI観察では、従来のNBIと比較して血管構造および表面構造のコントラストがより強調され、微細構造の視認性が向上している印象であった。弱拡大から拡大観察において、その効果は一貫して認められ、診断の補助として有用であると考えられた。


NBI単独でも十分な診断は可能であるものの、NBI+TXIを併用することで、より構造が強調された視認が可能となり、特に微妙な構造異型の評価において有用性が期待される。今後は、診断精度の向上や観察の標準化への寄与が期待されるモダリティと考えられる。

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