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新規pig-tail型インサイドステント「X-FLEX ARC type」の開発と使用経験

  • 千葉大学医学部附属病院 消化器内科 胆膵グループ 菅 元泰 先生
  • 千葉大学医学部附属病院 消化器内科 胆膵グループ
    菅 元泰 先生

01悪性肝門部狭窄に対するインサイドステントの有用性

悪性肝門部狭窄に対する胆道ドレナージ戦略は、プラスチックステントや金属ステント、across the papilla(乳頭出し)やabove the papilla(インサイド)といった留置位置、さらには経乳頭ドレナージやEUS-BDなど、デバイスや手技の進歩に伴い多様化している。中でも経乳頭的なインサイドステントについては切除不能肝門部狭窄を中心にその有用性が報告されている。[1]近年では術前胆道ドレナージ(bridge tosurgery)としての有用性も報告されており、インサイドステントの適応は今後さらに拡大する可能性がある。[2, 3]
インサイドステントは乳頭を越えない位置に留置されるため、腸液曝露による腸内細菌の逆流やバイオフィルム形成、胆泥蓄積といった機序によるステント閉塞を回避できると考えられている。この結果、長期開存やRecurrent biliary obstruction(RBO)の発生率抑制につながる可能性が示唆されている。[4, 5]

02既存のインサイドステントの問題点とX-FLEX ARC type開発の経緯

現在、市販されているインサイドステントはフラップ付きのストレート型が主であり、ステント下端にラッソを付加することで抜去を容易にしている。しかし、臨床現場では、ストレート形状であるがゆえに、『ステントの迷入や逸脱』、『屈曲した胆管枝への留置困難』を経験することがある。[6]
当院では肝門部胆管狭窄の精査として、ドレナージと検体採取を兼ね、屈曲した胆管枝に対してJ型やpig-tail型のENBDチューブを選択して留置し、後日インサイドステントによる内瘻化を行う症例を多く経験してきた。
症例によっては後区域枝やB3など、屈曲した胆管枝への選択的ドレナージが必要となる場合がある。このような症例では、ストレート型ステントでは胆管走行とのミスマッチにより、留置後の安定性に課題が生じる可能性がある。
このような臨床経験を背景として、屈曲した胆管走行への適合性と留置後の位置安定性の向上を目的に、pig-tail形状を採用した新しいインサイドステント「X-FLEX ARC type」が開発された。

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