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POWERSEALデバイスとHICURA鉗子を用いた腹腔鏡下子宮全摘出術
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東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科
林 茂徳 先生略歴
· 1999年 東京医科大学卒業
· 1999年 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室入局
· 2016年4月 慶應義塾大学病院勤務
· 2024年4月 国際医療福祉大学成田病院勤務
· 2024年10月 東邦大学医療センター大橋病院勤務
専門医等
日本産科婦人科学会専門医・指導医、内視鏡外科学会技術認定医産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・ロボット)、婦人科腫瘍専門医・指導医、がん治療認定医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本ロボット外科学会専門医国内B級ライセンス医学博士 学位取得(慶應義塾大学)
はじめに
腹腔鏡下子宮全摘出術は、現在多くの施設で施行されている標準的術式であり、日本産科婦人科内視鏡学会が実施している技術認定試験(腹腔鏡)においても、応募症例のほぼ100%が本術式となっている。すなわち、本術式は特定の専門施設に限られた手技ではなく、多くの産婦人科医が日常診療において実践する手技となっている。このような背景のもと、誰もが再現可能な標準的術式を確立することが重要である。本稿では、我々が実践しているPOWERSEALデバイスを用いた腹腔鏡下子宮全摘出術について、手技上の工夫および安全に施行するためのTipsを中心に解説する。
HICURAの特徴と利点
HICURA鉗子はさまざまな先端形状を有しており、用途や目的に応じて最適な選択が可能となっている鉗子である。また、デザインされた回転ノブによりスムーズなローテーションを可能にするとともに、オリンパス独自の機構により愛護的な把持・繊細な剥離操作が可能となる。我々は特に有窓の両開き鉗子であるヨハン鉗子を手技において多用している。通常の開腹手術の鉗子はどれも両開きの鉗子であり、腹腔鏡下手術においても両開きの鉗子を用いることで開腹手術の感覚を忠実に腹腔鏡下手術に再現できる。また膀胱などの組織の愛護的な把持、開腹手術における攝子の感覚での剥離など、有用な場面は多岐にわたる。
尿管、血管周囲などのより細かい剥離操作においてはファインメリーランド鉗子を用いている。ファインメリーランド鉗子は先端形状をファインにし、剥離性と愛護性を兼ね備えている。また把持部にクロスカットを施すことにより組織や針糸が滑りにくく、特に腟壁縫合の際の腟壁、糸の把持に有用である。
POWERSEAL™の特徴
POWERSEALデバイスは高い封止性能を有した、高周波シーリングデバイスとなっている。主な特徴は、両開きのメリーランド形状、多方向からの出力に対応したラップアラウンドボタン、ON/OFFの切替が可能なラチェット機能を有し、剥離、凝固、切離が1本で行え、鉗子の入れ替えを大幅に減らすことが期待できる。またチタンコーティングにより長時間手術でのデバイスへの組織の貼り付きが少ないことも特徴である。
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