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先端系ナイフを使用した大腸ESDの実際

はじめに

  • 東京大学医学部附属病院
    消化器内科/次世代内視鏡開発講座 特任准教授 辻 陽介 先生

    先端系ナイフ(DualKnife J)を使用した大腸ESDのストラテジーついて、臨床動画を交えて解説いただいております。

  • 施設紹介

    東京大学医学部附属病院

    所在地:東京都文京区本郷7-3-1/病床数:1,157床(2024年度)
    東京大学医学部附属病院 消化器内科は消化管・肝臓・胆膵の3グループから構成され、臨床、研究に精力的に取り組んでいる。内視鏡治療については、他院からの紹介症例を中心に高難度症例やハイリスクの症例の治療に外科を中心とした他診療科との綿密な連携のもと、積極的に取り組んでいる。現在のESD施行件数は食道ESD:年間約100例、胃ESD:年間約160例、大腸ESD:年間約200例。また、近年は胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡的全層切除(EFTR)、十二指腸内視鏡治療、耳鼻科との共同施行による下咽頭ESDにも力を入れている。

大腸ESDが本邦で保険適応となった2012年から10年以上が経過し、大腸ESDは標準治療として確立されたと言って良いと思われます。この間、多様なデバイスが開発され、また方法論も様々に変遷を遂げてきました。自分に相性の良い方法やデバイスを利用すれば良いのはもちろんですが、現在、本邦の大腸ESDにおいて先端系ナイフが汎用されている状況です。本冊子では、実際の症例に即して、先端系ナイフを使用した大腸ESDのストラテジーについて解説したいと思います。

大腸ESDに使用するナイフ

症例提示の前に、使用している切開デバイスについて触れておきます。私自身は、DualKnife J、先端1.5mm type、を普段選択しています。「どのナイフが良いのか?」については、結局のところ、ナイフそれぞれの特性を理解した上で、自分の好みにあったナイフを選択する、ということで良いと思います。大腸ESDにおいては、筋層が薄いこともあり、精密な切開・剥離が要求されます。その点において、先端系ナイフは非常に有用なデバイスです。DualKnife J は先端にディスクの付いた構造となっていますが、ディスク径が0.65mm/ナイフ径が0.4mmで、切りたい部分を滑らずにフックする操作が可能で、かつ太すぎないので狭い間隙にもナイフ先端をしっかり入れ込む操作ができます。さらに、送液機能が付いているため、粘膜下層に送液しながら剥離を行うことも可能です。

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