医療従事者コンテンツ
EndoBRAIN-EYEを活用した当院の大腸内視鏡検査 内視鏡分野におけるAIの現状
はじめに
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医療法人社団剣 はやかわクリニック 早川 晃 先生 / 早川 康浩 先生
病変検出をサポートするEndoBRAIN-EYEの使用経験をご執筆いただきました。
実際の臨床現場においてAI群と非AI群での検討結果について、また、活用例について病変を検出した画像も踏まえて詳しく解説いただきました。また、同時にEndoBRAINーEYEの導入による患者への認知度向上が期待される点についてもご紹介頂いております。
背景
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医療法人社団剣 はやかわクリニック
早川 晃 先生
本邦の大腸癌の罹患率は50歳代から年齢が上がるにつれて高くなり、癌死による死者数では男性で2位、女性では1位と死亡率が高いことが知られている。大腸癌の発生に関しては高蛋白食、高脂肪食、飲酒、喫煙、運動不足、肥満などの環境的要因や遺伝的要因が重要視されおり、環境的要因に関しては生活習慣の改善が癌抑制に重要であると考えられている。また前癌病変である大腸腺腫や近年注目されているsessile serrated lesion (SSL)を摘除することが大腸癌発生を8割~9割予防するとのデータもあり、予防的観点から大腸内視鏡検査がいかに重要であるかも示されている。そのため腺腫やSSLといった前癌病変を見逃さずに検査を行うかが重要であり、見逃しを減少させる目的から近年AI サポートの開発も進んでいる。EndoBRAIN-EYEは大腸内視鏡検査中の画像をAI が解析し、腫瘍性ポリープ・癌などの病変候補を検出する。検出された病変はリアルタイムに音と画面上の色で警告され、検出位置を枠で表示してくれる。これによりEndoBRAIN-EYEは大腸病変の検出において高い感度、特異度の診断支援精度が可能となった。今回当院での使用経験を踏まえてEndoBRAIN-EYEについて報告させていただく。
当院での使用経験
当院でEndoBRAIN-EYEを導入後の、2022年12月10日から2023年1月21日までの期間に行った大腸内視鏡検査の結果を示す。当院では内視鏡検査室が2ブースあり、片方をPCF-PQ260L・PCF-H290ZI+EndoBRAIN-EYEによるEndoBRAIN-EYE導入群(AI群)、もう一方をPCF-PQ260L・PCF-H290ZIの非導入群(非AI群)とし、両ブースでの腫瘍性ポリープの発見率の比較を行った。同期間での大腸内視鏡検査の総数は309例であった。AI群での検査数は153例で、患者内訳は男性76例、女性77例、平均年齢56.6歳であった。非Al群での検査数は156例で内訳は男性77例、女性79例、平均年齢57.0歳であり、内視鏡検査数と患者背景に大きな差は認めなかった。AI群での腫瘍性ポリープ発見数は65例で発見率は42.5%、非AI群での発見数は64例で発見率は41.0%であった。当院では内視鏡術者が2名いることから技術による差の偏りが生じてしまい、両群の単純比較は難しいがAI群での腫瘍性ポリープ発見率は非AI群と比較して若干高いという結果となった。
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