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新型拡大内視鏡による大腸内視鏡の展望
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NTT東日本関東病院 消化器内科 村元 喬 先生
EVIS X1と拡大内視鏡CF-XZ1200I用いた大腸腫瘍の診断についてご報告をいただいております。NBI診断やTXIの活用法についても言及いただいております。
大腸腫瘍の診断における拡大内視鏡の役割
本邦における大腸がんの新規罹患者数はがんの中で最も多く、今後もさらに増加することが予想されています。一方、大腸内視鏡で腺腫を治療することで、大腸がんの発生リスクを下げるということも分かっており、大腸内視鏡検査で病変を拾い上げ、的確に診断治療することが大腸がんの発症を予防することに重要な役割を果たします。
大腸腫瘍に対する内視鏡診断では、拾い上げた病変に対してまずは質的診断(腫瘍・非腫瘍の鑑別や腺腫・癌の鑑別)を行い、治療が必要な病変かどうかを判断します。次に癌が疑われる病変に対しては内視鏡治療が可能か、外科的切除が必要かといった最終的な治療方針をNBIやpitpattern診断を行うことで決定していきます(深達度診断)。拡大内視鏡はこの質的診断・深達度診断の双方に対して有用性が高いと考えています。胃では生検による診断がgold standardではありますが、大腸では生検することで粘膜下層の線維化をきたしてしまい、内視鏡治療に悪影響を及ぼす可能性があります。拾い上げた病変に対して拡大観察まで行うことで、不要な生検をすることなくリアルタイムに病変の診断と治療方針を決定することができるため、拡大内視鏡を使用することは患者さんへの負担軽減にもつながると考えます。
新型拡大内視鏡(CF-XZ1200I)の特徴
新型拡大内視鏡(CF-XZ1200I)は、従来のCCDとは異なる高感度CMOSイメージセンサーを搭載することで、より明るく、ノイズの少ないハイビジョンを上回る高画質(HQ画質)を実現することが可能となっています(表)。また、撮像方式に関しては同時式よりも面順次式のほうが情報量は多く、色の再現性に優れていますが、面順次式の色ズレという弱点を補うために高速面順次を採用することで、高画質で滑らかな画像の取得を実現しています。実際に大腸で使用してみると、以前では暗くなってしまった奥行きのある腸管においても、明るさが向上し視認性が明らかに良くなっていることが一目でわかります。また、拡大観察においても、ピントを合わせやすくなっているだけではなく、ピントが合った状態でブレのない鮮明な画像を取得することが容易にできるようになりました。さらにCFXZ1200Iでは最大倍率は95倍から135倍となり、これまで以上に病変の詳細な観察が可能です。先に販売されたCF-EZ1500Iは同時式での採用、拡大はDual focusによる近接拡大でしたが、今回のCF-XZ1200Iは290シリーズ以前と同様のズームレバーでのマニュアル拡大が可能となります。そのため、拡大時に術者の自由度が高くなっています。さらに従来機と比較して近接時の観察深度も向上(HQ290Zは2~3mm、XZ1200は1~2mm)しており、従来の機器に慣れた先生の操作感や色味に近づいており、観察・診断にこだわりを持った先生にも納得の仕様となっています。
表. CF-XZ1200I と従来機種のスペック比較
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