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結石治療の最前線~デバイスを使いこなす~ その結石は本当にバスケットでわれますか?困難結石症例の手技選択
はじめに
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国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学医学部附属病院 岩下 拓司 先生
治療困難結石とは?
総胆管結石に対する内視鏡的治療は、1974年に内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST: endoscopic sphincterotomy)の有用性1, 2)が報告されて以降、さまざまな手技や処置具の開発により侵襲性の低減や治療成績の向上が図られ、現在では広く一般臨床で行われています。標準的な内視鏡的総胆管結石除去術は、内視鏡挿入、胆管挿管、ESTによる十二指腸乳頭の開口、バスケットカテーテルやバルーンカテーテルによる結石除去という流れで行われ、完全結石除去率は90%以上とされています3)。しかし、標準的治療方法では除去できない治療困難結石に遭遇する場合があります。治療困難結石の要因は、解剖学的要因、結石の性状、結石の部位および患者の状態の4つに大別されています(表1)4)。
表1 内視鏡治療困難な胆管結石の要因
大結石の破砕方法
治療困難結石の一つである大結石の破砕方法には大きく分けて、体外式衝撃波結石破砕(ESWL:extracorporeal shock wave lithotripsy)、内視鏡的結石破砕(EML:endoscopic mechanical lithotripsy)および経口胆道鏡(POCS:peroral cholangioscopy)下のレーザーあるいは電気水圧衝撃波砕石(EHL:electrohydraulic lithotripsy)の3つの方法があります4)。
■ ESWL
第1世代の水中スパーク方式によるESWL5, 6)は、患者を水中に浮かべ全身麻酔下で行う方法でした。現在では第3世代の機器による簡便なESWLが施行されています。
大結石症例に対するE S W L の治療成績を評価した3 2 試験(n=1,969)のメタ解析では、ESWL(n=1,266)による結石の破砕成功率は89.3%、結石除去率は84.5%、処置関連の偶発症発生率は8.4%と報告されています7)。
ESWLは、胆管結石の大きさを問わず施行可能ですが、ESWLの前後に内視鏡処置を要するなど、治療期間が長くかかります。そのため、近年ではEMLが中心で、ESWLはあまり行われていません。
[参考文献]
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- 1)Kawai K et al. Gastrointest Endosc 1974; 20: 148-151.
- 2)Classen M et al. Dtsch Med Wochenschr 1974; 99: 496-497.
- 3)安田一朗 胆道 2012; 26: 162-168.
- 4)Yasuda I et al. Dig Endosc 2013; 25: 376-385.
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- 5)Sauerbruch M et al. N Engl J Med 1986; 314: 818-822.
- 6)Sauerbruch M et al. Gastroenterology 1989; 96: 146-152.
- 7)Veld JV et al. Endoscopy 2018; 50: 896-909.
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