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UMIDAS NBステントの使用経験と有用性の報告

  • 佐賀大学医学部附属病院 秋山 巧 先生

    EBSとENBDを組み合わせた2in1デバイス「UMIDAS NBステント」の使用経験についてレポートを執筆いただきました。本製品の特長や臨床的有用性について、先生ご自身の使用経験をもとに解説いただいております。

はじめに

 急性胆管炎に対する内視鏡的経乳頭的ドレナージに関して、ガイドラインでは外瘻としての内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)と内瘻としての内視鏡的胆管ステンティング(EBS)は患者背景や希望を考慮しどちらを用いてもよい(推奨度1、レベルA)とされている。
 閉塞性黄疸や急性閉塞性化膿性胆管炎では、うっ滞した粘性の高い胆汁や膿が貯留していることが多く、EBSの早期閉塞を懸念し、監視や洗浄を目的としてENBDを留置する。
 ENBDで十分な減黄が得られた後に、原疾患に対する外科的手術などの待機期間にはEBSに入れ替えが必要である。再度ERCPを施行するが、診療報酬『K682-3内視鏡的経鼻胆道ドレナージ術』は初回実施に限り算定し、短期間内での2回目以降の処置に係るドレナージについては『K688胆管ステント留置術』の算定ができない*。短期的な再ERCPは診療報酬・限りある医療スタッフの人的資源・患者の苦痛などの面で問題点を有する。
 また、多くの患者は高齢であり、敗血症などで精神状況が安定しない状況であるために、ENBDの自己抜去や自然脱落の結果、ドレナージ経路を失い、全身状態が十分に改善されない状況での再度の緊急ドレナージを迫られる機会に遭遇する。当院では高齢者にはENBD留置後にミトンを装着し、自己抜去を予防しているが、年間2-3例のENBDの自己抜去が発生している。
 上記の問題を解決できる画期的なデバイスがUMIDAS NBステントである。
 当院では主に①根治切除可能な胆道がんの閉塞性黄疸に対する胆管ドレナージと②重症急性胆管炎に対してUMIDAS NBステントを使用している。それぞれUMIDAS NBステントの特徴と有効性を実感した症例を紹介する。
 

* 秋山先生のご見解となります。診療報酬の算定については、各都道府県の社会保険診療報酬支払基金にご確認下さい。

製品特徴

 UMIDAS NBステントはEBSとENBDが一体化した2 in 1デバイスである。ENBDを抜去した後もステントの内瘻化が可能となるため、同一患者に対するERCP回数の減少が期待できる。EBSはインサイドタイプ(画像①)とアウトサイドタイプ(画像②)があり、それぞれα、逆α、ストレートタイプのENBDとの組み合わせで構成されている。アウトサイドタイプではステントの真ん中にタネンバウム型フラップ(画像③)が採用されておりENBD抜去時におけるステントの位置ずれを抑制する設計となっている。

  • 画像①インサイドタイプ

  • 画像②アウトサイドタイプ

  • 画像③タネンバウム型フラップ

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